歌川国芳といえば、
こんな絵や
こんな絵が有名である。
それになんといっても、浮世絵といえば武者絵と役者絵が花形なのだが、今回、僕はそういった「国芳らしい絵」よりも、少し違ったポイントでグッときた。
僕がグッときたのは、美人画である。
「美人」という定義は時代と共に変化する。江戸時代の美人画を見て、萌えることなどあり得ないだろうとタカをくくっていたのだが、僕はこの絵にやられたのである。
なんということのない、どこにでもある美人画である。
現代の萌え絵とは似ても似つかぬ、教科書にでも載っていそうな絵。
僕はこの絵の、足の部分に注目してみた。
着物越しに浮かび上がる足のライン。なんとなくセクシーではないだろうか。
通常、着物を着ている女性の足の形が見えることはない。しかしこの絵では、描かれている女性が座っているため、太もものラインが着物越しに見えてしまっているのだ。
僕は雷に打たれたような衝撃を受けた。
美人画鑑賞の真髄は、フェティシズムにあるのだ!!
そう思って他の絵を見てみると、着物の柄や布の流れが実に克明に描写されており、セクシーなのだ!
足元のチラリズム。
うーむ。実に艶めかしい……。
で、極めつけは次の絵。
お魚を咥えた猫をつかまえてたしなめる女性。
この絵のポイントは、左上に描かれた勇ましい武者絵である。
彼の名は、源頼政。鵺(ぬえ)退治で有名な武将である。
そう! 女性が猫をたしなめる状況を、頼政の鵺(ぬえ)退治に見立てているのだ!!
し…し…シチュエーション萌えキターーーーーー!!!!
なんという高度な表現技法であろうか……。国芳先輩、パネェっす!!!! オレ、一生付いていきます!!!!
今日の結論:僕はやっぱり変態
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