2011年6月5日日曜日

歌川国芳- 萌えは時代を超え、そして僕は変態 -

大阪市立美術館に歌川国芳展を見に行ってきた。

歌川国芳といえば、

こんな絵や

こんな絵が有名である。

それになんといっても、浮世絵といえば武者絵と役者絵が花形なのだが、今回、僕はそういった「国芳らしい絵」よりも、少し違ったポイントでグッときた。

僕がグッときたのは、美人画である。

「美人」という定義は時代と共に変化する。江戸時代の美人画を見て、萌えることなどあり得ないだろうとタカをくくっていたのだが、僕はこの絵にやられたのである。


なんということのない、どこにでもある美人画である。
現代の萌え絵とは似ても似つかぬ、教科書にでも載っていそうな絵。

僕はこの絵の、足の部分に注目してみた。

着物越しに浮かび上がる足のライン。なんとなくセクシーではないだろうか。
通常、着物を着ている女性の足の形が見えることはない。しかしこの絵では、描かれている女性が座っているため、太もものラインが着物越しに見えてしまっているのだ。

僕は雷に打たれたような衝撃を受けた。

美人画鑑賞の真髄は、フェティシズムにあるのだ!!

そう思って他の絵を見てみると、着物の柄や布の流れが実に克明に描写されており、セクシーなのだ!


足元のチラリズム。


うーむ。実に艶めかしい……。

で、極めつけは次の絵。


お魚を咥えた猫をつかまえてたしなめる女性。
この絵のポイントは、左上に描かれた勇ましい武者絵である。

彼の名は、源頼政。鵺(ぬえ)退治で有名な武将である。

そう! 女性が猫をたしなめる状況を、頼政の鵺(ぬえ)退治に見立てているのだ!!

し…し…シチュエーション萌えキターーーーーー!!!!

なんという高度な表現技法であろうか……。国芳先輩、パネェっす!!!! オレ、一生付いていきます!!!!

今日の結論:僕はやっぱり変態

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