2012年6月10日日曜日

プログラム言語で詩を書くという試み.

ある本を読んでいて、エドウィン・モーガンという詩人と出会った。

グラスゴー大学で英文学を教えるかたわら、創作活動をした人物で、実験的な詩も多く残している。

その作品群の中に、"Message clear"という作品がある。
http://www.elgin.free-online.co.uk/misc/message.htm

1968年出版の詩集に含まれ、「コンピュータが文章を書いたらどうなるか」という当時流行した議論をテーマに書かれている。

この作品で人格を与えられたコンピュータが最終的に伝えたい言葉は、

"i am the resurrection and the life"

「ヨハネによる福音書」11章25節でつづられる「わたしは復活であり、命である」という言葉である。

この大変面白い詩にインスピレーションを受け、この詩をプログラム言語で表現してみたいと考えた。

しかし、プログラムは、モーガンの書いた「言葉にできずに迷う人格」を表現することはできない。なぜなら、プログラムは、コンピュータを決定論的に動作させるために用いられる言語だからである。

まぁ、それはそうなのだけれど、プログラム言語でその世界をなんとか表現しようと試みてみた。

"i am the resurrection and the life"という文字列のそれぞれの文字のインデックスに対して、どの文字を出力するか。その数列を、コンピュータの迷いの表現に見立てて書いてみた。

それがこれ。
https://gist.github.com/2900182

まぁ。なんとなくそれっぽくなったんじゃないだろうか。

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