2010年10月23日土曜日

前へ進むという事の覚悟

禁煙を始めて三週間が経った。

ニコチンの離脱症状も無くなり、僕は今、「非喫煙者」としての生活を満喫している。

僕はもう二度と、タバコを吸うことはないだろう。なぜなら、タバコを止めるという行為によって、僕は一つ前へ進んだのだから。

喫煙者であった頃の自分にとって、禁煙はとてつもないハードルだった。たとえば、タバコが嫌いな会社の偉い人と一日過ごすために一時的に禁煙を余儀なくされる場合など、そのたった数時間が耐え難いほどだった。

しかし、僕は禁煙を決断した。最も短絡的な動機はタバコの値上げである。そしてもう一つの動機は、「自分はそろそろ次のステージに行かねばならない」という自身のキャリアに関する悩みがあったからだ。

キャリアといっても別に転職を考えている訳ではないのだけれど、もう一段、自分を意識的にレベルアップさせたいと考えたのだ。TOEICの勉強などを始めたのもその一貫である。

意識的に自分をレベルアップさせるためには、相当な困難を伴なう。タバコをあっさり止めるくらいの事ができなくて、レベルアップなどできるものか。なぜかそう思った。そして僕はタバコを止めた。

自分自身を次のステージに上げるために、覚悟を決めて踏み出した道であるから、後戻りは許されない。時々タバコを吸いたいな、と思うときはあるけれど、そうはいかない。

例えば、転職した人が、前職をどれだけ懐かしんでも、もう戻ることはできない。
例えば、学生時代にどれほどノスタルジーを感じようと、戻ることはできない。

前へ進む覚悟というのは、そういう事だ。

だから、僕も後ろを振り返らない。二度とタバコは吸わない。

そう自分に言い聞かせながら、「非喫煙者」としてのモチベーションを維持している。
それに、喫煙者時代に「非喫煙者になりたい」とある意味で憧れていた自分自身の姿になった、過去の自分にとっての「あちら側」の生活を過ごす満足感なんかも心地良い。

これ、結構効果があってオススメの禁煙法ですよ。

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