2012年1月27日金曜日

SIerからWeb系へ転職するためにぼくがしたことのすべて

2012年1月末をもって、今の会社を退職することになりました。

2006年に、それまで勤めていた会社の倒産をきっかけに入社し、5年半ほどお世話になりました。
ぼくの社会人キャリアの中ではいまのところ最も長く在籍した会社であり、エンジニアとして大切な多くの事を学ばせていただきました。

在職中にお世話になった皆様方、本当にいろいろとありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いします。

今回のエントリーでは、ぼくが転職をするにあたって具体的にどういうことをし、そして成功したのか。そういったことを書こうと思います。

■SIerからWeb系へ

ぼくは今回、いわゆるSIerからいわゆるWeb系へ転職することになりました。厳密にいうと少し違う部分もあるので、「いわゆる」と表現しています。ただ、きのこる先生の記事でSIerとWebの定義を行なっている図でいうと、「左上」から「右下」の系統への転身となるので、おおざっぱな意味で「SIerからWeb」と言って差し支えないでしょう。

ぼくの転職活動も、この図にのっとった形での会社を志望し、活動を続けました。

■書類選考の通過ゼロ時代

昨年の夏ごろから、なんとなく転職活動をスタートさせました。
転職サイトに登録し、情報収集して気になった企業に職務経歴書を送ったりしていました。

このころから、いわゆるWeb系をターゲットにしていましたが、書類選考がまったく通りません。なんらかのアドバイスをもらおうと、転職エージェントに相談することにしました。

最初に面談を受けたエージェントには、「あなたではWeb系への転職はできません」とはっきりと言われました。ぼくの職務経歴書では、SIerに対してはリーチできるけれど、Web系での書類選考は通らない、というのです。

そのエージェントからは結局ぼくの要望に反して、SIerの求人ばかり紹介されました。
紹介していただいた求人は大手ばかりだったので、SIを志望するならそれはそれでよい転職ができていたかもしれません。しかしそれはぼくの希望ではありませんでした。

その後、エージェントを介さずに企業に直接書類を送ったりもしましたが、やはり面接までこぎつけた会社はゼロでした。

■ブログやコラムのURLを書いてみることに


あるとき、某大手検索サイトが関西に開発拠点を設けるため、大量のエンジニアを採用しようとしている、という求人を目にしました。

これほどの大量採用なら、チャンスがあるかもしれないと思い、エントリーをしてみたのですが、これまでと同じではどうせ書類選考に通るわけはないので、少し工夫をすることにしました。

よく、「Web系に行きたければコード書いてgithubにUpして、そのURLを会社に見せろ」というようなアドバイスを目にします。ぼくもそのアドバイスにしたがって、このブログや、エンジニアライフのコラムなどのURL、勉強会での登壇歴などを、職務経歴書の最後に自己PRとして記載してみたのです。

結局、そのエントリーも書類選考は通りませんでしたが、その会社の求人を担当しているというエージェントから「会いたい」と連絡を貰いました。

このエージェントからのアドバイスが、ぼくの転職に大きな転機を与えてくれました。

■書類選考通過率100%

エージェントからのアドバイスは次のようなものでした。

あなたの会社業務についての職務経歴でははっきりいってWeb系にリーチできない。しかし、自己PRに書いてあるような社外活動は大きなアピールポイントになる。
なので、最後にちょこっと書くのではなく、職務経歴書の先頭に、目立つように書きましょう。

このアドバイスにしたがって職務経歴書を書きなおし、紹介された求人にエントリーしてみました。

結果的に、その後2社に対してエントリーしたのですが、2社とも書類選考は通過しました。2社目で入社が決まったのでサンプル数は少ないですが、職務経歴書改良後の書類通過率は100%です。

勉強会や、コミュニティ活動に対するマインドが評価されたのでしょうか。

■ソーシャル転職


最近、ソーシャル転職という言葉をよく聞きます。
TwitterやFacebook、LinkedInなどのソーシャルメディアを利用して転職を行う、というもの。

ぼくも、こういったソーシャルな繋がりの人から、「弊社に来ませんか」と声をかけていただいたことが何度かあります。結局いろいろな理由があってソーシャル経由での転職には至りませんでしたが…。

しかし、今回の転職でも、こういうソーシャルな繋がりによって助けられた部分があります。

勉強会などをきっかけにTwitterなどで交流のある方や、エンジニアライフのコラムニスト仲間がたまたま転職先に勤めているという事が、エントリー後にわかりました。

そのおかげで、求人票にはあらわれない現場のお話や、そこで働く方のマインドなど、多くの情報を得ることができ、「この会社で働きたい」という気持ちを固める非常に強いきっかけとなったのです。

ぼくは今回の転職は会社に在籍しながらの活動だったので、いろいろな会社からお話を聞き、本当に納得できたところに入ろう、と考えていました。
その「納得」に至る部分において、SNSや勉強会でのつながりが大きな役割をはたしてくれました。

■不安もたくさんあるけど頑張る


長くなりましたが、以上がぼくの転職活動のすべてです。
同様の道をたどろうと悩んでいる方に、少しでもお役にたてれば幸いです。

SIerからWeb系という、すこし異なる世界への転身ですから、不安はたくさんあります。
ただ、こうして強い縁で巡り会えた会社ですから、貢献できるように精一杯がんばろうと思います。

2月から新しい職場での仕事となりますが、今後ともよろしくお願いします。

最後に、お約束のウィッシュリストを…|д゜)チラッ
http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/1BG8FLXXG4PWB

1 件のコメント:

  1. Googleの検索からこちらのサイトに飛んできたShogoと申します。記事を読ませて頂きました。
    実は私は6月から転職活動(WEB系)を行うのですが、プログラマーの経験はゼロに近いので、99%書類選考も通らないだろうと思っております。
    今はLAMPを組んで開発しておりますが、記事の件大変勉強になりました。

    一つ質問があるのですが、勉強会はどうやって探せばよろしいでしょうか?当方大阪住まいですので、関西で探してみようおもっています。
    私の様な素人でも参加できるのか不明ですが、もし参加できるのなら参加したい思いです。

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